大阪にお住まいのk様よりリングとペンダントの
オーダーを頂きました。

前回のアールデコ調スペーシーリングに続く第2
弾です。今回はk様のお好きな江戸時代の作家
伊藤若冲を意識した、僕風にアレンジした作品を
と言うことで、メールやk様専用ウエブページを使
いながら、進めて行きました。

今回のご要望で難しかったのが、アンティーク仕上
げ具合と、若冲をどうアレンジ展開するか?です。
得にゴールドの燻し仕上げは、何度かテストして、
これがベストだと言う方法を探しました。
色が単調にならないように3種類の異なる方法を
用い風合いを出しています。

お使いになって行くほど、年月が経てば経つほど、
味わいが増して行くと思います。




一品製作
k−18 k−18wg 
アンティーク仕上げ


thank's naohiro & paox2pao-n

k様よりお預かりいたしましたイメージです。
ゾウの鼻のうねり具合や、トラの触った感触が伝わ
ってきそうなモコッとした質感、しばらくの期間、壁
に貼って観察していました。
『何か独特な流れがあるな〜。それにしても左の像
の絵などは、江戸時代の人が書いた?まったくグラ
フィカルな感じで、キャンバスはこれは、荒い麻かな
にかかな?何をどう使って、どう展開、主張、僕風に
アレンジすべきか
、、、。
お預かりした、ルースはルチルだから、トラのイメージ
かな?』などと考えました。



で、生み出したのがこちらです。

トラのモッコリ感、像の鼻や波に見られるうねりを意識いたしました。
インデックスリング(一指し指用)なので、アーム部分は斜めにしています
(一指し指の付け根は斜めなので安定がいい)遊び心と、デザインも増して
面白いのでは?
本体k−18に加え、リング内面とペンダントの
裏面に別パーツk−18ホワイトゴールドでアク
セントを付けました。

リングはデザイン上アーム部分が太く、全体の
重量から考えても重くなりすぎるので、普通は
裏から軽くするために抜いたりするのですが、
それはなるべくやりたくなかったのです。
見えない部分ですが、こうすることで、作品のグ
レードアップをはかりました。
身につけてる方にしかわからないおしゃれも、満
足度に繋がると思います。

本体とパーツとの隙間はわざとで、内部に溜ま
った場合の汚れの抜け道です。
ペンダントは、見る角度で変わる、うねりの表情を。

あと、バチカン部分にモチーフを付けました。
↓でその意味がわかります。
リング同様別パーツでアクセントを。









チェーンは、アンティーク感を出したかったので
2面カットのフィガロチェーン、今は4面カットが主流
らしく、メーカーも店頭では在庫がなかったので、
探してもらいました。

k様のご要望にもありました、アジャスターチェーン。
ポピュラーなのでは、コマの間隔が狭い物が多いの
ですが、長いのに変更、クラスプもフックタイプに変更
インポート物を意識いたしました。
キューブのチャームはk様のリクエストです。
見えない部分にこだわりを。
所有されているk様にしかわからないバチカンの裏部分に
トラの手を。
オーダーメイドの魅力ですよね。
バチカンと本体との取り付け部分もこだわりました。
k様画像ありがとうございます。
どの様にご使用されるか、また身に付けられる方との
相性とかバランスはどうか、など確認できました!。

今回は悩みましたが、k様のご希望を現実にすべく、お
手伝い出来て、嬉しく思います。

価値観のお分かりになる方の元に行けて作品達も幸せ
だと思います。

またお願いいたします。